LGから出ている話題の服のお手入れ家電スチームウォッシュ&ドライ 「LG styler」。

レビューサイトでは、”ホームクリーニング機”って紹介されていることもあるアレです。
ところで、”CLEANING”って”洗濯”って意味ですよね?そうすると洗濯機能のないこの家電をホームクリーニング機と呼ぶのは違うのでは?と思いますが・・。
まあそれはさて置いて、ラジオで某アパレルメーカーの方が、「これでクリーニング代が節約できてます。」とお話しされてた家電ですので、 クリーニング師として「これは調べなくては!」と思いたちました。

とはいえ、10万以上もする高級家電を即買いできるはずもないので、メーカーの商品ページにある説明とメーカーサイトからダウンロードできる取扱説明書、レビューサイトの記事などから、この家電の本質にせまってみました。
①機能一覧
②得意なこと
③苦手なこと
④結局買いなのか?
①機能一覧
1.振動ハンガーラック
毎分最大180回振動する。
2.TrueSteam
スチームが繰り返し循環し、庫内の温度を一定にキープ。
3.アロマフィルター
香水を吹きかけたコットンを入れて衣類に香りを付けることができます。
4.性能試験
- 米国喘息アレルギー協会認定
- 花粉99.5%除去
- 死ダニ率99.99%
- 雑菌99.99%除菌
- A型インフルエンザ99.99%除去
- PM2.5 95.9%除去

②得意なこと

- ニオイの低減
- ダニや花粉の除去
- 雑菌の除菌
除菌や花粉、ダニの除去はいいですね。毎日手軽に洋服やファブリックのお手入れが出来るので、風邪やインフルエンザの気になる冬や花粉が気になる春には、特に重宝しそうですね。でも、除去した花粉やホコリはどこに行くんでしょう?庫内にたまってるんでしょうか?
しかし、私も花粉症なのでこの花粉除去機能には引かれてしまいます。
ニオイに関しては、確かにスチームでニオイ成分を軽減できます。しかし、あくまで減らすのであって、無臭にするわけではありません。でも、これがあればニオイが付いてしまってもすぐに処理できまるので、洗うまでどこかにしまっておくなんてことがなくなりますね。
③苦手なこと
- 綿、麻素材のシワ伸ばし
- ニット素材のスチーム処理(縮みます!)
- ストレッチ素材(ポリウレタン繊維入り)のスチーム処理(縮みます!)

いかにスチームとはいえ水分を使っているので、洗濯する時と同様に洗濯表示をよく確認する必要がありますね。当然ですが、アイロンでも伸びにくい綿や麻はスチームを当てただけでは伸びませんし、水洗い不可のニット製品は縮む恐れがあります。もちろん、水洗いも出来るニットであれば問題ないと思います。
④結局買いなのか?
結論から言うと
”ちょっと利用”と考えれば買いです!
つまり「ちょっとニオイを取りたい」「ちょっとシワを伸ばしたい」「ちょっと服に付いた花粉を取りたい」そんな目的には最適です。
ただし、あくまで次の洗濯までの応急処置的な利用にして下さい。
家で洗うにしろクリーニング店に出すにしろ、ニオイが低減しても、除菌ができてもシミや汚れが落ちるわけではありませんので、洗濯の間隔は変えない方がいいですよ。
付着したシミや染み込んだ汗は、スチームでは取れませんし、時間が経つほどに変質して落ちなくなってしまうのです。
スチームしておけば洗濯しなくても大丈夫!なんて思っていると、大切な洋服をダメにしかねませんよ。
数百円のクリーニング代を節約して、数万円の服をダメにしたくないですよね?
数百円のクリーニング代を節約して、数千円のシミ抜き代をかけたくないですよね?
この製品の取扱説明書にも以下のように記載されています。
”本製品には洗濯機能はありません。汚れたものは本製品をご使用になる前に洗濯して下さい。”
つまり、洗ってないけど着たいからとりあえずシワだけ伸ばしておこう、今日着たからニオイが染み込む前に、脱臭しておこう、などの一時期な処理向きということです。
今までの定期的な洗濯習慣は変えずに、効果的にLG stylerを使うことでお気に入りのお洋服を長持ちさせましょう!

ちなみにズボンプレッサーも付属していますが、これなかなか難しいと思いますよ。ビジネスホテルなどで置いてある所もあるので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、クリース(センタープレス)を寸分違わす同じ所に付けるのって結構大変なんですよ。
当店でも クリース の位置を確認しながら少しずつアイロンでなぞっていき、最後にプレス機でしっかり折り目を付けるんですが、この位置合わせが一番難しく、大事な作業なんです。
ご使用になる際は気を付けてくださいね。クリースがづれて付いてしまうと結構カッコ悪いですよ。