クリーニングにシャツを持っていくと、品物によって
“ワイシャツ”で受付られたり、“シャツ”で受付られますよね?
何の違いで仕分けているのかご存知ですか?
まず仕上げ方が異なりますので、そこからお話します。
(1)ワイシャツの仕上げ
①ワイシャツ用洗剤を使い、洗濯機のワイシャツ用プログラム
(温度、水位、洗濯時間などをあらかじめ設定したもの)で洗浄を行う。
②ワイシャツプレス機で仕上げを行う。
③アイロンで細部のシワを伸ばす。
(2)シャツの仕上げ
①水洗い用洗剤を使い、洗濯機の水洗い用プログラム
(ワイシャツよりもソフト洗い)で洗浄を行う。
②手仕上げでアイロンプレスを行う。
※当店の場合です。
そして、”ワイシャツ”と”シャツ”の仕分け方ですが、当店では下記3項目を基準にしています。
1)洗って色が出ないか
紺や黒などのシャツは、洗うと色が出て他の品物に色移りしてしまうことがあるので
単品で洗う必要があります。
2)ワイシャツプレス機でボタンが欠けないか
厚みのあるボタンや貝ボタンなど、耐久性の弱いボタンはワイシャツプレス機で
プレスを行う際にボタンが欠けてしまう場合があるので、プレス機は使わずに
手仕上げでアイロンプレス(シャツ仕上げ)を行います。
3)生地の厚み
ネルシャツのように厚みのある生地だと、ワイシャツプレス機で仕上げを行った場合
生地がつぶれて風合いが変わってしまうので、手仕上げでアイロンプレス(シャツ仕上げ)を行います。
基本的にワイシャツは、ルート化された手順で作業を行うことで、作業時間を短縮することで
コストを削減し、安価でのサービス提供を行っています。
そのため、この手順から外れると作業工程が増え、作業時間も増えてしまうため
コストがかかり、ワイシャツと同じ価格でのサービス提供が難しくなってしまうのです。
こういったサービスの内容については、自分も含めクリーニング店の説明不足もありますので
これからもお客様にもっとクリーニングを分かりやすく、伝えていけるように頑張っていきます!