1C手仕上げ

こんなノボリを見たことありますか?

「手仕上げの店」ってなんとなくキレイに仕上りそうなイメージですよね。

 

でも、手仕上げのお店そうじゃないお店(機械仕上げ)って何が違うか分かります?

簡単にまとめてみました。

 

 

1.手仕上げ

 ①使用する道具

電気蒸気アイロンやヒートレススチームアイロンを使います。

ASL-621

 

 ②方法

アイロンと仕上げ馬を使って手作業で行います。

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 ③担当者

主にアイロン仕上げを専門とする職人が担当します。

お店によってはクリーニング師の有資格者が担当しています。

 

 ④作業時間

品物によって数分から数十分かかります。

 

 ⑤メリット

機械仕上げでは出来ない立体的な仕上げが出来ます。

 

 ⑥デメリット

機械仕上げに比べ、作業時間がかかってしまいます。

また、担当者の技量により仕上がりの品質に差が出ます。

 

 

2.機械仕上げ

 ①使用する道具

ワイシャツは”ワイシャツ立体仕上げ機”、それ以外は”立体ボディ仕上げ機”で仕上げます。

※部分的に他の機械を使用する場合もあります。

 

 ②方法

立体仕上げ機に洋服をセットして仕上げを行います。

 

 ③担当者

工場スタッフが担当します。機械へのセットがしっかり出来れば、それなりに仕上がるので誰でも担当は可能です。

 

 ④作業時間

数分で終わります。また、工場によってはプレスなどせず、ハンガーにかけて蒸気をあてるだけの所もあります。

 

 ⑤メリット

手仕上げに比べて作業時間が短縮できます。

また、誰でも一定の品質で仕上げることが出来るので、有資格者をおく必要がありません。

 

 ⑥デメリット

決められた仕上げ方しか出来ないので、規格外の洋服に対応できません。

立体ボディ仕上げ機だと麻や綿素材の洋服のシワが伸びません。

ワイシャツは、エリや前タテの縮み、ボタンの欠けの恐れがあります。

 

 

どちらがいいクリーニング店なのか?

 

これは、何を重視するかですね。

仕上りを重視するなら手仕上げ価格を重視するなら機械仕上げです。

 

ちなみに個人で経営しているクリーニング店は、手仕上げのお店が多いんです。

 

それは何故か?

 

1点1点の品物に時間を掛けられるからです。

ただし、手仕上げのデメリットでも説明したように仕上りの品質は、お店によって異なりますので注意して下さい。

 

じゃあチェーン店では手仕上げをしていないのかといえば、デラックスやローヤルといった特別コースで手仕上げをしています。

大量の品物を扱うチェーン店では、効率が重視されます。

1点1点手仕上げをしていては仕上がりに時間がかかってしまい、生産性が悪いので特別コースのみの対応なんですね。

 

ただ、この特別コースでも仕上げ台の上には、仕上げ枚数をカウントする機械が設置されているので、

”時間をかけて丁寧に”とは程遠い環境です。

クリーニング業界では、人件費が製造コストの大部分をしめるので、この辺の取り組みは仕方ないんですけどね。